グリップの握り方は
テニスラケットのグリップの握り方は、下記の様にフォアハンド、片手打ちバックハンド、両手打ちバックハンドにおいて、薄い持ち方から厚い持ち方、その中間など色々な種類があります。個人々自分にあった持ち方を探る必要がありますが、初心者の方のグリップとしては、イースタングリップがお勧めかなと思いますです。上達してもそのままの握りでもよく、様子をみて少し厚い持ち方にすることでウェスタングリップに移行できますので......。ただし、コンチネンタルがばっちりあう人もいますので一度ひととおり試しながら自分の持ち方を決めてください。
私自身、中学の時に軟式をやっていたせいかウェスタングリップで打てればという気持ちはあるものの、現在の技術的レベルではどうしても安定しないということもあり、少し薄く握った持ち方のセミウェスタングリッ プで打っています。
また、コンチネンタルグリップも時々試してみたりもしますが、あたりはわりにいい感じで、球は結構安定します。ただ、少しちからが入れ難く、強い球が打てないということで、試合の時になかなか決めきれず、受身にになりがちというところです。もっとも上級者は、コンチネンタルグリップでも腰を使って強い球を打つんだと思いまけど......。
※「グリップの握り方」について、何冊かの本と上級者の方から教えて頂いた内容からまとめてますが、また新たな発見があれば、適宣、追加・修正を入れていこうと思います。
[1]フォアハンドのグリップ
①コンチネンタルグリップ
包丁を握る様な握り方。 最も薄い握りでリーチ(届く範囲)が広いため遠いボールも処理しやすい。 打点は体に惹きつけた真横あたりになる。 |
②イースタングリップ
親指と人差し指の付け根が、グリップ上部の右隅に当たる握り方。 手の延長の様にラケットを扱える。 力が入れやすく、球種も内訳やすい。 打点は踏み込んだ足のあたりか、それよりも少し前になる。 |
③セミウェスタングリップ
親指と人差し指の付け根が、グリップの右斜め45度にあたる握り方。 力が入れやすく、トップスピンにもフラットにも力強く打つことが可能。 球種も内分けやすい。 打点は踏み込んだ足のあたりか、それよりも少し前になる。 |
④ウェスタングリップ
地面に置いたラケットを真上から握り込むグリップ。 もっとも厚い握りのグリップ。 強力なトップスピンをかけられる利点が有る。ただし、リーチが狭いため、よりボールに近づくための俊敏なフットワークが必要。 打点は、踏み込んだ足のウェスタンの握りよりもさらに少し前あたりになる。 |
⑤エクストリームウェスタングリップ
上記のウェスタングリップに比べてさらに極端に厚い握り方。
[2]片手うちバックハンドのグリップ
①イースタングリップ
親指と人差し指の付け根が、グリップ上部の左角に当たる握り方。 フラットや軽めのトップスピンを打つのに適する。 |
②セミウェスタングリップ
親指と人差し指の付け根が、グリップ上部の左斜め45度に当たる握り方。トップスピンもフラットも力強く打つことが可能。 |
③ウェスタングリップ)
地面に置いたラケットを真上から握り込むグリップ。 フォアハンドウェスタンと同じ形になる。 |
[3]両手打ちバックハンドのグリップ
①右手も左手もコンチネンタルグリップの握り
左手も右手も、包丁を持つときのように握るグリップ。両手のバックハンドで上から下にスイングするスライスやボレーを打つときに使う。 |
②右手はセミウェスタン、左手はウェスタングリップの握り
両手でバックハンドストロールを打つときに使用。暑いあたりで捕らえやすく、バックサイドでも強打しやすい。 |
[4]厚いグリップと薄いグリップの特徴
1)厚いグリップ(握り方)の特徴
a)打点は前、打点と体の距離は近い
b)スイング軌道は外側から内側へ振り抜く(アウトサイドイン)
c)体が早めに開き、ラケットヘッドが遅れて出てくる。
d)肘をたたむ
e)スイングスピードはシャープ
f)オープンスタンスで打つことが多い
g)厚く握ると打点と体の距離を近づけて肘をたたみ、外から内に振りぬけば、
h)スイングのパワーを効率的にボールに伝えることが出来る
2)薄いグリップ(握り方)の特徴
a)打点は後ろ、打点と体の距離は遠い
b)スイング軌道は内側から外側に振り抜く(インサイドアウト)
c)肘を空ける
d)ゆったりとしたスイングスピード
e)ボールを引きつけるのでスクウェアスタンスやスクローズドスタンスで打ちやすい
f)薄く握ると肘が軽く開く程度に打点と体との距離を保って内から外へ大きく振れば、よりスムーズで安定したスイングになる
[5]グリップの太さについて
適切なグリップサイズは、一般的には上記のラケットの握り方により変わってきます。
コンチネンタル系では、細いグリップの方が取り回しがよく打ちやすく、グランドストロークでは、太めのグリップの方が、握る力が小さくても面が安定する様です。
各人の握力によっても変わってきますので、オーバーグリップの枚数を調整して打ってみて確認してみるといいと思います。
私も現在、グリップの太さは、3段階の2(たぶんみなさんこれ、女性は1かも?)です。元のグリップを厚めにしたり、オーバーグリップを1枚多めに巻いたりして太めにするとフォアハンドのストロークで安定するということがありました。1サイズ大きいグリップのラケットを購入すればいいのでしょうが、太くすることはできても細くすることが出来ないということがあるので購入時悩みます。
ただし、これは、自分の握力や強い球を打ちたいか、遅い球でもラリー続けたいのかによっても判断が変わって来ると思います。
参考文献: DVDでさらに上達テニスレベルアップマスター(新星出版社)、ぐんぐんうまくなる硬式テニス硬式テニス(ベースボールマガジン社)、実践に強くなるテニス上達ブック(成美堂出版)、テニス最先端の練習方法(東邦出版)、ダブルステニス超攻撃バックハンド(池田書店)